第0章_逃げるあて
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触手が美術室に入ってきた。 いつ見つかるかと言うカクレンボのスリルが、楽しい。 でも今はスリルを通り越して、怖い… 触手の目が、準備室の扉を見つめている。 扉の小窓は、実はマジックミラーなので、相手は俺をみることは出来ない。 それが目当てだった。俺はいつまでたっても、やつには見つからないだろう。 触手は巨人の元に戻っていった。
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