クドゥア・ホーリィナイ×加賀美魁×呂辺須聖前

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――いや。 ――あと一人。 緑色のツインドリルと、黒の右目と赤の左目。 静かに本を読んで佇む女の子。 「……」 「……」 「……」 赤い髪の女子は魁を睨み。 その魁は緑髪の女の子を見。 その女の子は本をよんでいる。 この三角形は沈黙を守っている。 ――と。 パタン、と。 本を閉じた緑髪の女の子。 「……さて」 口を開いた。 「私は呂辺須聖前です。貴方がたは?」 話を切り出す。 緑髪の女の子――呂辺須聖前(ろぺす いぶ)は、閉じた本の表紙を見て言った。 「……加賀美魁だ」 魁も名乗る。 「クドゥア・ホーリィナイ」 赤髪の女子――クドゥア・ホーリィナイは簡潔に名乗る。 彼女、クドゥア・ホーリィナイは火を操る。 魁は水を操る。 そして――呂辺須は文字を操る。 何かしらの物質、物体を操る者同士。 何かの化学反応が起こるんじゃないかって。 そう考えた作者である。
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