何処で雑談するのか

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「なぁ二宮君」 黒髪を首元で結った前髪パッツンの女子生徒が言葉を発した。 「なんだイッチー」 『二宮君』と呼ばれた黄色い髪の少年はその言葉に返事をした。 「何処なんだい? 此処」 『イッチー』と呼ばれた黒髪の少女――本名、一宮 二牙羽(イチノミヤ ニゴウ)はそう問い掛けた。 一宮に話かけられた『二宮君』――本名、二宮 四乃(ニノミヤ シノ)は、「さぁ?」と首を傾げ、部屋を見回した。 はてさて、此処はどういった場所なのだろうか。 いくら見回せど白、白、白。 ただ白いだけの空間が視界に入る。 扉も何もない。 そんな空間に自分はどうやって入ったのだろうか……。 そう考える一宮。 その後ろ、正確には背中ギリギリ。 「…………え」 何の音もなく現れたナニか。 声から察するに、恐らく幼い女子だろうか……。 つまり。 「幼女! 幼女! つるぺた幼女!」 である。 叫んだのは二宮だ。 ショタのくせに、幼い女子、つまり幼女が好きというロリコンだ。
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