恋はやさしく

３

『……とにかく、体調回復して良かったよ』

夜七時過ぎ、理央と電話で話していた

『千草の気にしていた噂っての、耳に入ってきたのよ。それを気にして倒れちゃったのかと心配しちゃった』

「それ、倒れるような内容なの？」

『いや…普通なら全然』

理央の話は、以前大崎君が口にしていたのと似たような話で

あたしの雰囲気が変わってきて、華を持ち始めたという事らしい

『まぁ、ある意味注意は必要よね』

「……なんで？何かある？」

『ある、ある、大アリよぉ』

理央のテンションが一気にあがる

エキサイトしてきた感じ

『特に総務と積算の女連中には気を付けないと！』

積算というのは、リフォームや建築をする際の材料などから建築コストなどを計算する部署をいう

『千草は！女を敵に回してトラウマ作ったんでしょ。総務と積算には、いるからね、いやぁな女連中が』