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「‥‥‥大丈夫か?‥‥」
ボードの予定を消しながら
「‥‥まぁ、あいつは、なんかするような奴じゃないとは思うけど」
慣れない人と二人になっていたあたしを心配してくれている?
大崎君の優しさが胸をくすぐる
「加藤さんと‥‥初めてちゃんと会話した気がする」
「えっ?初めて?」
「うん‥‥初めてで、すごいパワーをもらったよ」
大崎君は、あたしを振り返り
不思議そうに首をかしげている
「仕事、終わらせなきゃ!」
椅子に座り直し作業を始める
「‥‥そーだな、腹も減ったしな」
大崎君もデスクについてさっきまでの打ち合わせの報告書を作り始めた
二人でいる空気と
加藤さんとのやりとりが
あたしのテンションをあげる
今、あたしは
変わりたいと思った
‥‥隠れていよう
‥‥人目につかないように
‥ひっそりとしていよう
という自分の殻を、破りたい
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