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時計を見ると、もう時刻は12:30を過ぎている 「‥‥お腹すいた?‥‥引っ張り回して、ごめんね」 買い物をした紙袋をあたしの手から取り、持ってくれる 「店、もう混んでるぜ?お前が大丈夫なら、もう少し歩いてから飯にしないか?」 「お腹、大丈夫?」 「すいたけど、今から店に行ってもどこも並ぶだろ?」 ………確かに並んでいる時間も惜しい 「次はどこに行きたいんだ?‥‥どっち?」 今なら空いていてゆっくり見れそうなのは…… 「……服!あっち!」 あたしが指差した方向に数歩進んで振り返り 大崎君は、紙袋を持っていない左手を あたしに差し出した 「ほら、行くぞ」 あたしの右手は すぐに反応し、大崎君の左手に繋がる 大崎君の手とあたしの手が 同じ温度になるのを感じながら あたしの胸は このままどこかにいってしまうのではないかと思うくらいに、弾んでいた
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