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それから、一時間くらい服などを見て歩き
2時近くに昼食を取る為にレストランに入った
四人掛け席に向かい合わせに座る大崎君の隣には、あたしが本日お買い上げした紙袋の山が出来ている
今のあたしはウキウキ・ルンルン
一方、大崎君はげっそりした表情に‥‥‥
「まじ、ありえないから」
山をみて、ため息をついている
「お前、どんだけ買うつもり?金持ちだな」
「ち・が・う・よ!金持ちじゃなく買い物上手って言ってね」
ほとんど解らないシミで普段なら一万円を越えるスカートが1500円とか、自分で直せるほつれで2000円とか、訳あり商品を安くゲット出来た
「あのさぁ、訳ありじゃなく、ちゃんとしたの買えば?」
「‥‥予算的に無理」
今は今までの地味路線から抜けていきたい
その為には着回せる服を何枚かまとめて欲しかった
「‥‥‥買ってやろうか?」
驚いて、口に運ぼうとしていたサラダのレタスをテーブルに落としてしまう
大崎君はあたしの様子を伺っているような
パスタをフォークに巻き付かせたり、はずしてみたり‥‥
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