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理央の妄想を邪魔するように現れた大崎君は、社食のランチセットを持ってあたしの隣に座った
「あたしに近づく男って、ガツガツしたのばかりだから……」
理央がつまらなさそうな顔を浮かべる
「‥‥そうでもねーと思うけどな」
大崎君は意地悪そうな顔をして理央を見ている
‥‥理央に何かあるのかな?
「千草の周りの男って、じれったくて見ててイライラするのよね」
‥‥イライラって‥‥
理央の視線の先にいるのは、大崎君で
大崎君は軽く理央を睨み付けている
「‥‥戸田さん、週末に千草に何かしちゃうかもよぉ‥」
ちょっ…理央ったらなんて事をっ…
「なっ…何もっ…」
「ない!…とは、言い切れないでしょ~」
そんな事を言われたら、あたしが意識してしまう
「…千草、今、何を想像したの?顔が赤いよ~」
なんにも想像してないっ
そう言われると、余計に恥ずかしくなる
首を横に勢いよく振りながら
理央の視線から逃げるように顔を横に向けると
‥‥‥こっちにも
眉間にシワを寄せて、あたしを見ている人がいた…
‥‥‥
‥‥‥
この場は、逃げてしまおう
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