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お店の中は、さほど混んではいなく あたしたちは二人ということもありカウンターに案内をされる 「テーブルのがよかったか?」 「板さんが握るのを見られるから、ここがいい」 「…そか」 お茶を飲みながら、食べ放題コースの説明を聞く 注文出来ないネタもあるが、かなりの種類を楽しめそうだ 大崎君は慣れた様子で注文をしていく 「お前は?決まった?」 回転していないお寿司屋さんなんて、親に連れてきて貰ってしか経験がなくて 直接目の前の板前さんに注文するのが恥ずかしかったから 大崎君に代わりに注文してもらう 「すいません、かんぱちとホタテと甘エビ、お願いします」 きゃあああ お寿司、楽しみぃ 一人でテンションが上がりっぱなしになる 「顔、真っ赤、大丈夫?」 先に来た大崎君のサーモンはネタが大きくて すごく美味しそう… 「…一個、食ってみる?」 うんうんうん、食べてみるみるっ …パクっ 口の中でとろける‥‥‥ 「‥‥旨いか?」 口の中がサーモンで溢れそうで首を縦に振ることで美味しさを伝える
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