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ふざけ合いながら歩いているうちに あたしの心臓は静かになっていて 緊張しないで大崎君と一緒にいられている自分が 一番自分らしいなぁ…と嬉しくなった 「じゃあな」 「楽しかった、ありがとう」 部屋の前まで送ってくれ、引き返そうとする大崎君の後ろ姿を見送る この関係が壊れてしまう時がいつか来るのだろうか 大崎君は、あたしが戸田さんを好きだと思っている? 大崎君はそれでいいのかな? いつか、大崎君にも彼女が出来て この楽しい金曜日の二人ご飯会もなくなって ただの同僚になって… そんな事を考えていたら 切なくて…悲しくて… せめて今は大崎君との楽しい記憶に埋もれたくて この間雑貨屋で一緒に選んだシトラスのバブルボールでお風呂を作って温まった
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