57人が本棚に入れています
本棚に追加
/231ページ
大崎君からやっとの思いで眼鏡を返してもらうと、あたしは慌ててかけ直し
ホッと胸を撫で下ろす、と同時に大崎君を睨み付けた
「もー!コンプレックスあるって話したばかりなのにっ」
「お前、必死で俺の話聞いてねぇのな」
呆れたように笑うと大崎君はジョッキビールを飲み干した
「いつか、外せるといいな、眼鏡」
頬杖をついたままの姿勢で大崎君は優しい笑顔で言った
「そうだね」
外せる時って、くるのかな?
どんな時なんだろう?
最初のコメントを投稿しよう!