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「戸田さん、今日はご馳走さまでした~…寒いので風邪をひかないように帰ってくださいねっ」 今度はあたしが、空気を読めない振りをする番だよね、理央 「じゃあ、おやすみなさい~、理央、行こっ」 あっけにとられている戸田さんを置いて あたしは、理央の腕に自分の腕を絡ませると 帰り道とは逆の道へ理央を引っ張るようにズンズン歩き出した 数メートル程歩いて ここなら戸田さんの視界から消えたかな?というあたりで… 理央がブフッと吹き出し笑いをする 「やっだっ!千草、サイコー!」 あたしの腕をほどくと手を叩きながら大笑いしている 「ねぇ、ねぇ、まずさ、飲み直そ?」 あたしは、ムショーに腹が立っていた
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