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「理央を連れていって、最初気まずいのはわかるよ、あたし和ませようと頑張ったんだよ。でも、ずっーとムスッとしててさ」
理央が激しく頷く
「8時に店を出たのも、今考えると理央を帰らせようとしたからでしょ?」
「‥‥わかってんじゃねーかよ」
「ダメじゃんっ」
「デートなんだから理央は邪魔だろ」
あたしと大崎君の攻防は続く
「ねぇ、あたしを好きなの?」
興奮して思わず、主語を抜いて言ってしまった
大崎君は、真っ赤な顔をしていたけれど
江川さんも理央も脇でクスクス笑っていたけど
酔ってきたせいか、あたしは止まらない
「戸田さんは、あたしを好きなの?‥‥なら、あたしの友達を大事にして欲しいよ‥‥いきなり連れていったけど、連れて行くって決めたのはあたしなんだよ…無理矢理ついてきたんじゃなく、あたしが自分で決めて連れていったの、それをいつまでも邪魔にするんじゃないわよっ」
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