57人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちっちゃっ!マジ、それはちっちゃいよな、慎也」
プルプル肩を震わせて、ヒーヒー言いながら
「それは、ひどい…」
と、一言…
どっちが?
あたしが?戸田さんが?
聞くに聞けないまま、大崎君の背中を意味もなくさすっていた
時刻は11時を回り、そろそろ帰ろうと店を出て
一人で帰れるというあたしを大崎君が送ってくれる事になった
理央と江川さんはあたし達に手を振り歩いていき
理央だけが、何か忘れたように戻ってくる
「慎也~、あたしに感謝してね」
「はあ?」
「あたしが今日のデートにお邪魔してなかったら、千草、今頃、お持ち帰りされてたわよ」
「…はあっっ!?」
……へぇぇっ!?
「絶対に、そうよ。千草、押しの強い男に弱いし……じゃあね~」
すこぶる明るく『じゃあね』を言い、無責任に行ってしまう…
後に残された、あたしたち2人…
最初のコメントを投稿しよう!