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「ちっちゃっ!マジ、それはちっちゃいよな、慎也」 プルプル肩を震わせて、ヒーヒー言いながら 「それは、ひどい…」 と、一言… どっちが? あたしが?戸田さんが? 聞くに聞けないまま、大崎君の背中を意味もなくさすっていた 時刻は11時を回り、そろそろ帰ろうと店を出て 一人で帰れるというあたしを大崎君が送ってくれる事になった 理央と江川さんはあたし達に手を振り歩いていき 理央だけが、何か忘れたように戻ってくる 「慎也~、あたしに感謝してね」 「はあ?」 「あたしが今日のデートにお邪魔してなかったら、千草、今頃、お持ち帰りされてたわよ」 「…はあっっ!?」 ……へぇぇっ!? 「絶対に、そうよ。千草、押しの強い男に弱いし……じゃあね~」 すこぶる明るく『じゃあね』を言い、無責任に行ってしまう… 後に残された、あたしたち2人…
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