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1秒1秒が長く感じる 待ってろと言われた… …待たなきゃならない でも、大崎君に、何かあったら? 戸田さんは、そんな人じゃない… 戸田さんはあたしと話したくて来たんだ… あたしがここにいて、いいの? あたしが話さなきゃならないんじゃないのかな ドアを開けてみた アパートから少し離れた道路で、2人は立って話していた ……大丈夫だから 大崎君が、大丈夫っていうんだから 大丈夫…… 2人に近づいて行く あたしに気がついたのは、戸田さんだった 「…千草さん…」 大崎君も戸田さんの反応で、あたしに気がつく 「部屋に入ってろって言ったのに」 「うん…でも…戸田さんは、あたしに話があったんですよね…」 大崎君の隣に立ち あたしは、戸田さんと向き合う 「今、話さなきゃって思って来てくれたのなら、今、聞かなきゃいけないのかなって…」 「バッカか、お前。何時だと思ってんだよ?日付変わるぞ、もうすぐ。付き合ってもない女の部屋を訪ねていい時間じゃねぇだろ」
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