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あたしを…想ってくれていた…
あたしは…
「戸田さんは、あたしのどこが好きですか？」
「……え？……」
戸田さんはあたしの急な質問に驚いて、答えようと言葉を探しているようだ
「今村くん達が眼鏡をかけていないあたしを見つけた日、戸田さんは、今村くんに言われる迄、あたしが誰だか分かっていなかったんじゃないですか？」
戸田さんは、その問いに小さく頷いた
「…どっちかといったら、眼鏡をかけて存在感を消そうとしているのが、あたしなんです」
あたしは、バッグから眼鏡を出して、かけてみせた
「このあたしに、恋をしてくれていたなら…嬉しかった…」
こんなダサい眼鏡をかけていても、隣を並んで歩いてくれたのは…
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