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「それは…大丈夫だと…思うけど」 いてくれるなら、いて欲しい… 「コーヒー、入れてくるね」 大崎君を玄関に残してキッチンに行き、部屋の電気をつけながら暖房も入れる あたしの気持ち、伝えようと思っていたんだけど タイミングを逃してしまい どう言い出したらいいのか、分からない …クシュン 玄関から大崎君のくしゃみが聞こえる 大変…風邪をひかせたらどうしよう… 「大崎君…あのね…」 コーヒーを差し出しながら 提案をしてみる 「部屋には入らなくていいから、お風呂には入ったら?」 「ブホッ…」 大崎君がコーヒーを噴いた 「アチッ…アチッ…アツツ…」 「やだっ…ごめんっ」 あたしを見る大崎君の目は、本気で怒っていた…
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