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「風邪引かせたくないからでしょ…」
「大丈夫だから、ここで…」
大崎君はさっきからずっと、あたしに背中を向けて上がり框(かまち)に座っている
「…ごめんな…お前も風呂に入りたいだろ…もうすぐ帰るから…」
「そういう事じゃないよ…」
あたしは気持ちを伝えたいだけなのに…
拒絶されるかもしれないけど…
「じゃあ、時間になるまであたしの話を聞いてくれる?」
「………?ああ…」
「‥‥‥ありがとう」
大崎君の背中を見ながら話すのは寂しいけれど
目を見て話すよりは緊張しないで話せるかな
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