恋はやさしく

１

週明け月曜日は定例会議だなんだと忙しく、資料の準備に追われたり慌ただしく過ごしていた

「佐久間さん、頼んでいた資料どうなった？」

「はいっ、出来てます」

「おいっ佐久間！これ、急ぎで20部コピーして」

「はいっ」

「佐久間さん、一時に来客だからミーティングルーム押さえといて」

「一時ですね、わかりました」

「佐久間・・・なんかいいことあったか」

「はいっ・・・はいぃっ？」

仕事と関係ない話を振られ、変なトーンで返事をしながら右斜め後ろに・・・大崎君

「なんか、いつもより元気がいい気がする」

「そう？・・・金曜日、楽しかったね」

大崎君はちょっと嬉しそうな笑みを浮かべると『おぅ』と言いながら傍を離れた

金曜日に大崎君に色々話を聞いてもらって

少し気持ちが楽になったような気持ちは確かにあり

大崎君の懐の大きさを感じていた…