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「なかなかイケメンちゃんでしたねぇ♪」
理央がニヤニヤしながら白菜を切っている
指、切らないでね
頼むから・・・
電気コンロを出したりテーブルの準備をしながら、小さくため息
「そのため息はなぁにぃ?」
「明日、緊張するよぉ」
「まぁ、するだろうねぇ、イケてるもんなぁ、確かに」
理央は椎茸の軸を刻んで鍋に投入している
「でもぉ、あたしさぁ、千草にちゃんと聞きたいんだけどぉ」
白滝を豪快に切りながら、視線はあたし
手元!手元みて!
「ま、食べながらでいいけどね」
後で追及するよ~と笑う理央から逃れるようにあたしは風呂場に向かう
鍋の支度をして、ゆっくり楽しめるように先にお風呂を済ませ
明日着る服をハンガーにかけておかなきゃね
鍋の匂いがつかないように寝室に移し
明日の事を思うと何度でもため息が出てしまう
・・・緊張するよ~
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