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本当はコーヒーか何かを戴きたい気分だったのだけれど 戸田さんが、あまりにも居心地が悪そうで 交わす言葉もナゼか小声になっていたから 食事が済んだら、早々に出てしまった 今度は理央を誘って来ようかな 大崎君でも、盛り上がれそう 「・・・なんか、ごめんね」 「えっ?何がですか?」 帰り道の車の中で 戸田さんはちょっとぐったりした顔になっていた 森小屋にエネルギーを吸い取られたかな 「慣れない事したから、疲れちゃったよ」 「・・・へっ?」 あたしと会っている事も、慣れない事なんだろうか とか 慣れない事、が何を指すのか判らずに 変な返事をしてしまう 慌てて手で口を塞いだけど、聞こえちゃったよね 信号で車を停めた時に 「あの店。・・・実は同僚に教わったんだよ」 泣きそうな顔になっていた それって、もしかして あたしと行く店をリサーチしてくれたって事かな? そう思って、いいんだよね 「すごく素敵なお店でしたよ」 慣れない雰囲気のお店で 頑張って食べてくれたんですね ラーメンとか定食の方が良かっただろうに
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