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「じゃあ、彼女が出来たらそこは彼女の席にする」
・・・いないんだ
なんか、ちょっと安心したりして
シートに深く座り直した
「ねぇ、何を食べに行くの?」
「昼は何を食べた?」
「ん~『木漏れ陽のオムライス』」
「・・・なんだ、そりゃ」
大崎君の反応に声を出して笑ってしまう
「他にも『新緑のグリーンカレー』とか『草原サラダ』とか色々あったよ」
うへぇ~って、顔をしている
今度、連れていこうかなっていうイタズラ心が疼く
「じゃあ、夜は何が食いたい?」
そうだなぁ
なんか緊張したり、畏まってしまって
美味しかったんだけど
ゆったりした気持ちでは食べられなかったから・・・
運転している大崎君の顔を見ていると
なぁんかそれだけで
安心してお腹いっぱいな気分になれる
「大崎君が今食べたいものを食べたい」
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