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ハンバーグランチは、すごく美味しくて
お喋りもすごく楽しくて
あたしは、もうこのうえない満足感を得ていたんだけど
あたしの胃袋は
・・・悲鳴をあげていた
「さ、そろそろ行くか」
「・・・ちょっと待って」
「どうした?」
「・・・・無理」
最初から判っていたんだ
あたしには、無理なんだって
大崎君と同じものを食べたいとは言ったけど『同じ量を食べたい』とは
言っていないんだけどなぁ
「食べ過ぎて、動けません」
「ぶふっ・・・なんだよ、それ」
ひどい、吹き出した
もー!誰のせいだと思ってるのよ~
ヒーヒー笑いながら、水を差し出してくれるのは嬉しいんだけど
水も飲めないからね、今のあたし
「・・・笑い事じゃないんですけど」
自炊を始めて、作る大変さも知り
あたしの為に作ってくれたものは残したらダメって
思うようになったんだ
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