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「悪かったな、飯付き合わせて」
車がアパートの前で止まり
あたしがシートベルトを外そうとしたら
ハンドルに右肘をかけ、体をあたしの方に向けて
今までの強気口調とは違うトーンでの声に
ちょっとドキッとしてしまう
「楽しかったよ、ご馳走してくれてありがとう」
すごくあっという間の時間だった
楽しすぎて、このまま車を降りるのが残念なくらい・・・
「・・・なぁ、今日、その格好で行ったのか?・・・戸田って奴のとこ」
「え?・・・服は同じだけど、髪は理央がまとめてくれていた」
・・・変、だったかな?
大崎君といた、あたし
「・・・そか。・・・メガネは?」
え?メガネは・・・
「つけてたよ」
言われて、今、気がついた
今のあたし、眼鏡をかけていなかった
慌てて家を出たから、忘れたんだ
「・・・平気だったか?俺といても」
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