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大崎君につかまれた手の感触が、まだ腕に残っていて
あたしはドキドキしていた
顔を覗きこまれた時に、大崎君の大きな瞳に吸い込まれてしまうかと思った
課長に報告を済ませデスクに戻り、パソコンを開く
気のせいか、手が少し震えていた
頭がポーッとしている
まずは、今日の仕事を終わらせなくちゃ
キーボードを操作して資料を作り始める
「佐久間さん、この資料週明け迄に作って欲しいんだけど出来るかなぁ?」
営業の加藤さんがデスクの脇にやってきて
「週明けなら大丈夫ですよ、預かりますね」
書類を受けとる時に、軽く手と手が触れた
「・・・っ!佐久間さん、熱いよ!熱があるんじゃないの?」
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