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「大丈夫です・・・なんともないですよ」
不安そうにする加藤さんから書類を受け取り『週明け迄』と付箋紙を付ける
「無理しちゃダメだよ」
デスクに戻る加藤さんを笑顔で見送ると、今の仕事に気持ちを戻す
少しだけ、体が熱いのを感じ始めていた
多分、加藤さんに指摘された頃から
大崎君にドキドキしていたのも
触れられた腕が熱く痺れたのも
顔が赤くなったのも
体調のせいなんだ・・・
あたし、なんか錯覚をしそうになっていた
もしかして、大崎君を好きになりかけているのかと
・・・バカみたい、あたし
仕事をこなしながら、時計を見てみると終業時刻になっていた
大崎君は、まだ戻っていなかった
外回りから直帰でもするのかとボードを見てみたが
その予定は書き込まれてはいない
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