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ちゃんとベッドに寝かされ、布団もかけられていて
服は、会社から帰ったままの状態だった
戸田さんに部屋に運んでもらった所までは記憶にある
・・・戸田さんは?
部屋には、誰かがいる気配はない
起き上がってみる
汗をすごくかいていた
シャツが肌に張り付いて気持ちが悪い
リビングに行き、部屋の電気を付けて、開けたままのカーテンを閉める
テーブルにノートを破いたと思われる紙と部屋の鍵と眼鏡が置かれていた
『目を覚ましたら、何時でも構わないので、電話をください。部屋の鍵は閉めてください』
戸田さんからだ
・・・迷惑をかけてしまった
何時でもいいって書いているけれど、こんな時間でもいいのかな
携帯電話をバッグから取り出すと
携帯には着信が三件あって、そのうち二件は大崎君だった
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