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「高橋のこと?
あいつはクラスでも下の方だし、土御門くんは、学年上位じゃん?
オレが教えるってレベルじゃなくね?」
ガードが硬い。ため息が出そうだ。理由が、思わず頷いてしまいそうなくらいもっともなのに腹が立つ。
押せ。
「嫌かな?」
低い声できしる様に言う。
緊張で頭が痛くなりそうだ。
神無月の目が泳いで、しどろもどろに言葉を吐き出す。
「い、嫌ってわけじゃないけど。」
勝った。
鋭く息を吸う。
もう、逃がさない。
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