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神無月が頬を赤らめながら一人暮らしは大変だからと逃げを打つ。
「そういうことか。」
内心の苛立ちを押し殺して、にっこりと笑ってみせる。
つられて、神無月が微笑んで、息が止まりそうになる。
そのまま抱きしめてキスしてしまいそうだ。
神無月をじっと見ながら、なんでもないフリで罠をかける。
「じゃ、ウチに来れば?」
「は?」
困惑して神無月が固まる。
頭の回転のいい神無月に考える時間を与えてはダメだ。
「ウチならメシの心配もいらないし。部屋も余ってるから。
一人暮らしなら、外泊大丈夫だよね?ウチに泊まればいいじゃん。
夏休み中。」
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