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神無月が呆気にとられて、目を見開く。
「え?え?お家の人に聞くとかしないとまずいよね?」
その辺の根回しはしてあるよ。
とは言えない。まだ了解は取っていないが、学校にそこらの家庭教師より頭のいい奴がいて、最近仲良くしているから勉強を見て貰えるかもしれないと言ってある。
「ウチ、放任だしな。
忙しくて、家、あんまいないし。
学年トップの神無月さんなら全然OK。」
うーんと視線があがって下がる。眉をひそめて、何か考え込んでいる。
嫌がっている様ではない。
もう一息なのか?
「バイト代も出すよ。」
ぴょこんと頭があがる。
ぱっと顔が明るくなって、えって感じで俺を見る。
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