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「え?」
不思議そうにチョコレート色の瞳が開く。
俺、何やってんだ?
とっさに言い訳をひねり出す。
「土御門家に来るのに、土御門くんはおかしいじゃん?春樹だから、ハル。そう呼べよ。」
神無月の頬に鮮やかに色が登る。
「え、え?なんか馴れ馴れしくない??」
おどおどと頬を赤らめて視線をさまよわせる姿に、理性の糸の切れる音がする。
オレは立ち上がって、神無月を引き寄せた。
よろりとよろめきながら腕の中に転がり込む華奢な身体。
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