図書室

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「え?」 不思議そうにチョコレート色の瞳が開く。 俺、何やってんだ? とっさに言い訳をひねり出す。 「土御門家に来るのに、土御門くんはおかしいじゃん?春樹だから、ハル。そう呼べよ。」 神無月の頬に鮮やかに色が登る。 「え、え?なんか馴れ馴れしくない??」 おどおどと頬を赤らめて視線をさまよわせる姿に、理性の糸の切れる音がする。 オレは立ち上がって、神無月を引き寄せた。 よろりとよろめきながら腕の中に転がり込む華奢な身体。
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