図書室

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異変を感じて、神無月が目をあげる。不安そうな瞳に抱きしめてしまいそうになって、手を離す。 神無月は椅子に座り込んだ。 俺はもう完全に神無月の虜だ。 一秒ごとに確信する。 そして、それに喜びと興奮を感じている。 狂ったように動く心臓に静まれと命じながら、俺は横を向いて、髪をくしゃくしゃにしながら、悪態をついた。 何か喋れと思うけど、動揺しすぎて何も思いつかない。 もう一度、声が聞きたい。 いや、何度でも。
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