初デート【奈々視点】

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「あのさ、今日でもう終わりでいいから。 今日もこの後すぐ帰るからね。 でも、ここだけはお詫びとして、奢らせてね。」 「待ってください! 話を勝手に進めないで。 私は、最初来る気はありませんでした。 でも、今日1日過ごして、すんごい楽しかったんです。」 「そ、それは本当か? じゃあ、今日は嫌じゃなかったのか?」 「それは、はい、もちろん!!」 「それは、よかった。 じゃあ、今日は楽しかったという思い出でいいんだよね。」 「はい。」 少し、空気がよくなったところでデザートが来た。 「これ、おいしい。」 「それはよかった。 これ、俺好きなんだ、だから奈々にも食べてほしくて。」 「ありがとう。」 本当においしくて、すぐに食べ終わってしまった。 その間、私たちは、何も話さなかった。 「じゃあ、先でてて。 俺が、払っとくから。」 「そ、そんな…」 「いいの。 こういうとこは、男に華持たせてよ。」 「ありがとうございます。 じゃあ、お言葉に甘えさせていてだいて…」 私は、先に外に出た。 払ってもらっちゃった。 それよりも、っていうと悪いけど… 私としては、もう堂上さんのことが好きになっている。 だから、このまま別れるというのは嫌だ。 どうしたらいいのだろう… 考えていたら、堂上さんが出てきた。
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