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「おまたせ。
じゃあ、帰ろうか。」
「ありがとうございました。」
このままでは、帰ることになっちゃう。
その前に、なんか言わないと。
もう、出口だ。
今しかタイミングはない。
「それじゃ、またね、さよなら。」
「あのっっ、実は言いたいことがあって…」
「ん?どうしたの?」
「えっと、その、実は、今日1日一緒に過ごして思ったことがあったんです。
それは、
――――――――好きです。
一緒にいるうちに、好きになってしまいました。
だから…」
「待って。
それって、どういうこと?
俺のことが好きってことでいいの?」
「はい、もちろん。
だから、もしよかったら…」
「だとしたら、先は、俺に言わせて。
こんな俺でよかったら、付き合ってください。
よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくおねがいします。」
「よかった。
じゃあ、これからもメールしてもいいんだね。」
「もちろんです。」
「じゃあ、改めて、約束ね。
俺のことは、篤志ってよんで。
本当の俺の彼女として。」
「はい…篤志。」
「じゃあ、またメールするから。
またね。」
「うん、ばいばい。」
*
今日がついに終わった。
でも、今日はとてもいい思い出になった。
それに、篤志とも付き合うことになった。
最高の初デートになったな。
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