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送ってしまった。
こんな内容でいいのだろうか。
でも、これはダメ元だ。
今まで、何回か同じことをして、返事の返ってきたことは1回もない。
だから、今回もきっとダメだろう。
さてと、そろそろ家に帰るかな。
小説も読み終わったし、あさって提出の宿題もあるし。
お金を支払って、店を出た。
家への帰り道、俺の頭の中は、笠松奈々のことでいっぱいだった。
こんなに本気になったのは、久しぶりだ。
もしかしたら、初恋、つまり中3以来かもしれない。
あれは、本当に一目ぼれだった。
だから、逆にここまで長い間(1か月)連絡を取らなっ方のかもしれない。
まさかだけど、忘れられては、無いだろうな。
無視されたら、結構きついかも。
なんて考えてたら、いつの間にか家についていた。
考え込みすぎていて、周りを全く見ていなかったので驚いた。
暗くなりかけている、部屋に入り、カーテンを閉め電気をつける。
机の上にケータイを置き、夜ご飯を作るために、キッチンに入った。
1人暮らしは寂しいなあ。
結婚はまだ先にしても、彼女くらい早くできたらいいのに。
その時、不意に机の上のケータイがメールの受信を知らせた。
送信者名を見た見ると、そこに書いてあった名前は…
――――――笠松奈々
なんてことだ!
まさか、本当に返信がくるなんて。
俺は、急いで内容を見た。
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