第1話

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「………う"~ 呑みすぎた………」 私は気持ち悪さが駆け巡る体を 友人の直美に寄りかかりながら 街路樹の並ぶ道をおぼつかない足取りで 歩く 「ちょっと あたしの肩に吐かないでよ! もう少しで タクシー乗り場だから 我慢して」 「ん"ー 直美………ごめんねぇ……… ……っひっく」 「ちょっと 泣かないでよ!こんなとこで! ほら しっかり歩いて!」 いつものように 厳しい口調の直美だけど 何だかんだと言いながら 私のことを心配してくれているのが よく伝わってくる だって こうして私の 悲しみを癒す酒…… いや 悲しみをまぎらわす酒に 付き合ってくれて 話を聞いてくれたんだから
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