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立っていたのは
タカシだった
タカシは私の(今朝までの)彼氏
サラサラとした黒髪に
黒縁眼鏡をかけ
グレーのスーツを
カッチリと着こなす
その姿は
2ヶ月前に出会った姿と
あまり代わりはない
それとは対照的に
寝癖がひどく
12年間着ているジャージを
身にまとい
干物女と化している私の姿
「っタ……タカシ!!
どうしたの
こんなに朝早く!」
5年付き合っていたとはいえ
さすがにタカシの前では
ここまで干物女と化している姿は
まだ見せたことがなかった
私は恥ずかしさで
怒りなんて吹き飛んで
動揺していた
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