第1話

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「話があって」 タカシは 早朝に訪れた事を詫びるでもなく 無表情な顔つきで言った 「話? まぁ、玄関先じゃなんだから あがってよ ………ちょっと散らかってるけど……」 私はタカシを部屋の中へ招こうと 扉を広く開けた 「いや、すぐ終わる話だ 別れよう」 「………へ?」 私はタカシが その表情を変えないまま まるでロボットがしゃべったような 抑揚のない言葉を すっとんきょうな一言で聞き返した
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