第1話

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事を察した理緒がとっさにセナを止める。 「やめろ!」 「はなせ!カニ鍋が私を待っているんだ!!」 ジタバタ暴れるセナを見ながら夢佐はクスリと笑う。 「これだから貴女はからかいがいがあるのよ…」 「なに!?騙したな!!?」 「やっと能天気なあなたにも理解できたようね… 当たり前じゃない。バロンを食べるわけないじゃない。 りったんは軽く本気だけど…」 どうやら夢希の慌てる表情を最後にみたいらしい。 ニタリと笑い、小馬鹿にした様な目線で夢希を見る夢佐に夢希は、心中を悟り言い返す。 「そこまで言うなら止めないよ。 ただ…りったんのリミッターがきれた時…夢佐ちゃんは、ものすごいおデブさんになるからねっ!」 「で…ぶ………」 夢佐はその言葉に吐き気を催し、そのままひれ伏してしまった。 「私がキュッ、ボン、キュッになると?」 「違うよ?キュッ、ボン、ボンだよ?」 「うっ…ありえないわ…どんなに栄養がいっても、胸にはいかないと言うのね…」 勝ち誇った顔で夢佐を見下す私に夢佐は、不適な笑みを見せたち上がる。 「あまいわ!それは私だけでなくあなたもよ?絶壁さん。」 「ぜっ!?」
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