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俺はベッドから這い出し、床に散らばっているマンガ本を一冊取って座った。
パラパラとページをめくると、もう何度見たかわからない絵柄が目に入ってくる。
それでもこうしていると落ち着いてしまうのだった。時間を無駄に過ごしているとわかっていながら。
しかし、今日ばかりは、すぐに嫌気がして本を閉じた。
喉の渇きがあったので、立ち上がって台所へと向かった。
流しには昨日見た皿がそのまま残っていた。皿を使った千里が出かけているのだから当たり前だ。
最近では、お互いに自分が使った食器しか洗わなくなってしまっていて、それが暗黙の了解となっていた。
流しにあるのは一枚の大皿だけだ。だが、やはり洗う気にはなれないためそのままにしておいた。
冷蔵庫の、俺専用のペットボトルをラッパ飲みした。
部屋に戻り、またベッドに横になった。そこでふと、昨日のドラキュラ男とのことを思い出した。
例の怪しげなボタンは、テーブルの上に置いてある。
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