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『水城、酔っ払い過ぎだろっ……ひゃ』
白い首すじにガブリと噛み付き、そのまま耳の後ろへ向かって舌を這わせると、矢嶋の身体がビクンと跳ねた。
『や、だっ! 水城ホントにやめ』
『んだよコレ。矢嶋、やーらし』
前屈みに身体を縮こまらせ、後頭部を俺の胸に押し付ける矢嶋の下半身へ手を滑らせ、じんわりと勃ち上がっているものをズボンの上から軽く撫でただけで、それはビクンと反応した。
『へぇ……矢嶋、最近いつ抜いた?』
『わ、ちょ……やめろったら』
嫌々と身体をよじり離れようとする矢嶋がおかしくて、無理矢理身体を引き寄せそのままフローリングへと押し倒し、緩いパジャマのズボンをスルリと引き下ろした。
グレーのボクサーパンツの中でしっかりと勃ち上がった矢嶋を目にして、少しの驚きと少しの好奇心。
『溜まってんのはお前だろ、俺で遊ぶな! 女のとこにでも行って来いよっ』
『女? あー、別れたし』
『は、また!? 新しい子とはついこの間付き合い始めたって』
『しょうがねぇだろ、振られたんだから』
『どうせまた水城がヒドイ事』
いっちょまえに説教をたれ始めた矢嶋に苛つき、今度は顎に噛み付いてやった。
『うるせーよ矢嶋くん。この状況でんな事いってると、虐めちゃうよ?』
大きく目を見開いた矢嶋を見つめたまま唇を近付け、薄く開かれた口に舌を滑り込ませると、くぐもった呻き声が耳に聞こえた。
俺の肩を押し上げようとする矢嶋の両手を気にする事なく、矢嶋の舌を絡め取り、強く吸い上げる。
初めて触れた唇は驚く程に柔らかく、もっと触れてみたいという欲求が湧き上がり、俺は嫌がる矢嶋の口内を激しく犯し続けた。
シャツを捲り上げ現れたピンク色の尖りは、これまで何度も目にしていたはずなのに。
指先で摘み、捏ね上げるとみるみる尖りを増していく。
腕にこめられていた力を手放して身体を震わせながら目を伏せ、漏れる息を必死でこらえようとする矢嶋は、いつも目にしている矢嶋とはまるで別人で。
真っ赤に膨らんだ尖りを口に含むと、矢嶋は小さく声を上げた。
舐めて、噛んで、吸い上げて。
ころがす度に、甘い吐息が聞こえてくる。
『みず、きっ……』
名前を呼ばれ顔を上げると、矢嶋は今にも泣きそうな表情で、熱い息を吐きながら俺を見上げた。
『俺を、女のかわりに、するの……?』
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