第30話

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「男……ウイルスキラーという人物は、一体どんなやつなんだ?」 ブレザーの女は腕を組み、靴の爪先で廊下を蹴った。 「私たちや関羽、シスターの動きは、ある程度読めるけど、あのウイルスキラーって男は、ターゲットが札束にしか見えていないみたいで、手段を選ばない人なの」 「ランキング上位者、2位……ウイルスを作り情報を収集したかと思えば、気分屋のように襲い掛かることもある――お兄さんの周りで変わったことはなかった?」 ――そいうえば……携帯にウイルスが入り込んでしまったって言っていたな……。 あれはウイルスキラーの仕業だったのか。
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