転生~幼年期

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「おぉ…無事に…産まれたのか…!?」 ん…?誰かの声が聞こえる。 「はいっ!無事に男の子が産まれました!」 産まれた?だれが産まれたんだろう…。 「よかった…本当に良かった…!」 全く状況が飲み込めないんだが、どうなっているんだ? ちょっと目を開けて周りを見渡してみないと始まらないな… (………) 首が動かない。持ち上がらない、といった表現の方が適切だろう。辛うじて眼は開けることができた。 そこに映ったのは、とても小さく柔らかそうな腕、手、指。そしてとても微笑ましそうにこっちをみている30代くらいの銀髪イケメン。 手は自分の意思で動くようだ。 …………え? 理解するまで少し時間を要したが、間違いない。 見たこともない建物や模様、そして家具の数々、それらはに明らかに地球のものではない。 …ここは異世界だ。
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