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_翌朝。
悠李side
悠李(えっ…どこ?しかも誰これ?)
私が目覚めると知らない部屋にいた。
目の前にはチャラそうな金髪の男の人…。
たしか昨日飲み過ぎたとこまでは何とか記憶があった。
正直パニックだった。
でもソファで寝てるし服着てるってことは変なことはしてないはず…。
とりあえず隣にいる男の人を起こすべきなのか悩んでいた。
たしか昨日は私の送別会という名の飲み会を開いてくれていてた。
飲み過ぎてはいたけどちゃんとマンションに辿り着いた記憶はある。
…でもここは知らない場所…
そんなことを考えていると隣にいた男の人が目を覚ましていた。
一ノ瀬「あ、おはよう。お嬢さん。今お水持ってくるから待っててね。」
寝起きの男の人は爽やかに挨拶するとキッチンから持ってきたミネラルウォーターを1本くれた。
悠李「…すいません…。」
何から聞けばいいのか分からずにとりあえずミネラルウォーターに口をつけた。
悠李「あの、…」
話を聞こうとしたものの聞かなければならないことがたくさんある上、昨晩のお酒の影響もあり思考はほとんど停止していた。
一ノ瀬「あ、やっぱり記憶ないよね。君は昨日俺が拾ってきたんだ。このマンションの前で思いっきり電柱にぶつかって寝ちゃったから(笑)」
この人の話によると私は昨日ちゃんとマンションまで辿りついたらしい。ただ目の前で寝てしまったのでとりあえずこの人の部屋に連れて来られ、一晩爆睡していたということを。
男の人は終始爽やかな笑顔で話し、昨日の経緯を教えてくれた。
とりあえずいつまでも居座るのもどうかと思い、お礼を言ってこの部屋をあとにした。
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