作戦

5/8

1534人が本棚に入れています
本棚に追加
/123ページ
場所を料亭へと移動して、俺と里沙、紫と川岸と云う様に向かい合わせで座りながらの食事。 「鈴川さんがそんなに宜しいのですか?」 「ええ。私は彼女以外考えられませんから」 疑る様に俺を見てくる紫に、里沙へと微笑みながら答える。 それに里沙も笑顔で返してくれる。 「里沙さん、N社の御子息なら将来は安泰かもしれませんが、私とてそれなりに頑張って来たつもりです」 横から割り込んでくる川岸に里沙が向き直る。 「経済面だけではなく、私は聖さん自身に惹かれてますので」 ニッコリと柔らかい笑みを向けた後、そのまま俺と目を合わせた。 しっかりと想い合う2人を演じる為に。
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1534人が本棚に入れています
本棚に追加