進行

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「まぁそうかもしれんが…兎に角、先方から断りを入れてくれて良かった」 「そうだね」 親には先日の事や、里沙も見合いをしていたとは伝えていない。 あちらも親には言わなかったと云う事だろう。 大方、相手が居るから…と、伝えたのかもしれない。 「それじゃ、年末年始のパートナーは里沙さんで大丈夫だな」 「…あぁ、そうだね」 正直パーティは飽きてきている。 親族の仮面を被った上辺だけの付き合い… 値踏みし合う人々の好奇の目に晒されて。外面良く腹の探り合いは嫌いじゃないが同じ相手だと飽きてくる。 が、そうも言ってられないのが現実で。 会社の系列や、贔屓にしてくれてる社との新年会などもある訳で。 そこから仕事に繋がる事もあるのだから。 面倒臭いとか言ってられない。 …面倒だと心底思ってるけど。 俺よりも適任者がいるのにね。 「里沙さんのご両親にはお会いしたのか?」 「いや、まだだよ。近々会いに行こうとは思ってる」 「そうか。里沙さんとの将来を考えているなら早く行くと良い」 「そうするよ」 里沙との事で反対される事無く済んだ。
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