進行

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翌週末、里沙の両親に挨拶する為里沙と待ち合わせ。 その場所へと車を走らせる。 手土産は里沙の父親が好きだという地酒。あまり出回っていなく、見つけるのに苦労した。 俺も酒は好きだけど、まだ飲んだ事がない銘柄だった。 どんな風味や味の広がりをみせてくれるのだろうと気になる。 けれど、やっと手に入った一本を呑む訳にもいかず。 次に見つけたら買って呑んでみようと思っている。 里沙の母親への手土産は、里沙と合流して買いに行く事にした。 事前の打ち合わせも兼ねてだけどね。 「お待たせ」 「待ってないよ。私も来た所だし」 待ち合わせ場所には既に里沙は来ていて。俺が声をかけると声を弾ませる事無く答えた。 「里沙、そこはフツー笑顔で待ってないよ?ってゆー処じゃないの?」 「そう?でも私、そんな器用な事出来ないから」 バッサリ会話を斬り捨ててくる。 まぁ、必要以上に作られても嫌なんだけどね。 仮にもデートなんだから… もっとこう、何かないの? 「あ、聖さん、私に恋人役は求めても、可愛らしさは求めないでね?ムリだから」 「…知ってる」
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