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鈴川 里沙。
俺の直属の部下。
鈴川は今までの女達と違っていて。俺の見てくれや親の肩書に寄ってくる女じゃなかった。
外見も見てるだろうけど、ちゃんと人の内面を見る。
それが分かったのは、鈴川の友人をどうにか俺のモノにしようと企んでる時の最中だ。
俺に全く興味を示さなかった鈴川の友人…遥ちゃん。
そんな彼女は既に違う人のモノで。だからそれが余計に面白くなくて壊してやりたくなった。
けれどその内、そんな事をしていても無意味で絶対俺には手に入らないと気付かされた。
それからはもう…どうでも良くなっていて。
兎に角、俺には絶対に媚を売らない鈴川なら安心して頼めると思った上での提案だ。
親の目を欺ければそれで良いだけの話。
鈴川も同じ状況なら何の問題も無いだろう。
そう、単純な恋人契約なんだ。
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