プロローグ

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と、歩いているとバス停に着く。 いやあ、早いね! 俺はバス停の水色のベンチにすわり、ブレザーの代わりに着ているパーカーのポッケから携帯を取り出す。 あ、パカパカのやつじゃなくて、iPhoneですよ。iPhone! いやあ、慣れない! メールとかやばい。 なにがやばいってメール文とか間違えて誤字脱字がやばい。 それでも、嬉しい。 そう、iPhoneなら、ね。 「よ、昨日ぶりだな。蒼介」 「あ、ホモはかえってください。ちょっと!頭なでないで! なんかゾワってした!」 なんか隣にいた。 俺は手を振り払い、隣の奴を睨みつける。 「ふう。知ってるか? Mには逆効果なんだせ? でも振り払うことないじゃん? 罵倒とかならさ。まだ良いよ?でもさ、露骨過ぎだよ? 泣くよ?高校生が、バス停で泣くよ?」
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