第一章「幼なじみと自分の行方」

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見つかったあと、 思考が止まったのが3秒。 残り3人が来たのは2秒。 縛られるのが5秒。 ものの十秒で部室へ連れ込まれ縛られた。 「何故。君はそこにいたの?」 黒髪が綺麗な3年生と思わしき清楚な女子生徒が訪ねてくる。 「道に迷いまして」 そんな僕の返答に最初に見つけて来た、青髪の女子生徒がすかさずツッコミをいれてくる。 「重度の方向音痴か、この学校に迷う要素は無いのだが」 確かに校内図を見る限り子供でも迷わない間取りをしている。 「それはともかく覗かれたし職員室突き出す?私は返してあげようと思うけど。条件付きで」 そして、黒髪の女子生徒は残り3人の方を見てウインクをした。 察したかのようで 「部長がいいならいいよ」 「ならいいわね。君ゲー研部に入りなさい。これはお願いじゃ無くて命令よ?もし断ったら話を盛って職員室に突き出す」 盛ってて言っちゃってるよこの人。だが、今は自分の世間体が掛かっている。 「いいですよ。都合悪いですし。部活も決まってませんから」 「以外と素直ね」 「それと睡眠欲だけが取り柄ですから」 「ふふ、いい事よ」 そうして僕の忘れられない舞踏学園ゲー研部での生活が始まる。
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